熊野川河口に鎮座し、境内には神木とされる天然記念物の「ナギの木」の大樹があります。現在の社殿は明治16年9月に炎上し、その後再建されたものですが、世界遺産には神社境内を中心に背後の「権現山(神倉山)」と熊野川に浮かぶ「御船島」及び「御旅所」を含んで指定されています。
神倉山の南端のゴトビキ岩に降臨した熊野権現を歓進するため、現在の地に社殿が造営され祀られたと伝えられています。それ以来、神倉山の元宮に対し、ここを新宮と呼んだといわれています。
大社敷地内にある神宝館(しんぽうかん)には、1200点にものぼる国宝が保管展示されています。
神倉神社
神倉神社は市街地の西、権現山(神倉山)の南端に鎮座する、熊野速玉大社の飛地境内摂社です。
「ゴトビキ岩」を御神体(ごしんたい)とし、高倉下命(たかくらじのみこと)・天照大神(あまてらあすおおみかみ)を祭神としています。熊野の神が降臨した地とされ、絶壁の上の巨岩「ゴトビキ岩」に、古代の人々は神がやどると信じていました。
熊野速玉大社の周辺
より大きな地図で 神倉神社と熊野速玉大社 を表示熊野速玉大社周辺は、新宮市の中心地に面し、すぐ横は「川の熊野古道」熊野川。熊野川川船下りの到着地でもあります。
市街地に面しているため、少し歩けば飲食店やおみやげ店などもあり便利な場所です。
熊野速玉大社境内に、詩人 佐藤春夫の旧宅を移築した「佐藤春夫記念館」、大正・昭和モダンを象徴する重要文化財の建築「旧西村家住宅(西村記念館)」、美しい石垣が残る「新宮城跡」などの見どころもいっぱい。
新宮駅からは那智勝浦への電車・バスのほか、本宮へのバスなど交通の要所となっています。
交通
名古屋から電車・バスで
- 名古屋方面からJRで新宮駅、バスで約4分。
車で
- 大阪方面から阪和自動車道~紀勢自動車道・上富田ICより、国道42号線・311号線・168号線にて本宮へ(上富田ICより約65km・1時間15分)
- 名古屋から東名阪自動車道→伊勢自動車道→紀勢自動車道→国道42号で約210km。
- 新宮観光協会>交通案内
- 熊野速玉大社