天然林が彩る和歌山最高峰の山
龍神岳(1382m)
護摩壇山(1372m)
山名を紐解く山旅
和歌山県最高峰の龍神岳(りゅうじんだけ)と護摩壇山(ごまだんざん)。天然林に包まれ、春は新緑、秋は紅葉の名所としても知られる。最高峰と聞くと険しい山をイメージするかもしれないが、山頂近くまで車で行けるので、高低差は少ない。
実は2000年までは護摩壇山が和歌山県最高峰とされていたが、国土地理院の再調査により、隣の峰の方が高いことが判明。その峰の名前を全国から公募して2009年に龍神岳という名前が付けられた。
ここ龍神村の名の由来は、空海が難陀龍王の夢のお告げにより開いたという龍神温泉の伝説から来ており、このほか龍神村内には龍にまつわるスポットが点在。山と組み合わせて龍神巡りなんてのも面白い。ちなみに、護摩壇山の名の由来は、源平合戦から落ち延びてきた平維盛がここで護摩木を焚いて平家の行く末を占ったという言い伝えによる。
山の名を紐解いてその地域の歴史に触れる。たまには、そんな山旅もありかもしれない。登山の後は地名の由来となった龍神温泉もお忘れなく。
■歩行ルート
歩行時間 3時間
歩行距離 9.6km
累積標高 650m
マップのダウンロード
■アクセス
JR紀伊田辺駅から護摩壇山森林公園林間広場まで車で約1時間30分