プログラムについて
令和3年度はプログラム開発事業として林業事業体の株式会社ソマノベースと協働しプログラムの策定と制作を行い、その内容を田辺市内2小学校に協力をしていただきモデルとなる授業を実施した。
下記はそのプログラムの内容である。
また以下はモデル授業に参加した児童たちのアンケート結果の報告である。
本事業では数値として望ましい方向に向かった項目もあり、一定の効果を得ることができたが山を自分たちで守りたいという意欲等の項目はあまり前後で差がなかった。差が見られなかった項目に関しては内容を見直し改善を図っていく。
自分たちで森林の変化や普段の生活を考えるというワークショップを行ったあと、フィールドワークを行うことで、子ども達にとって森林が身近になり、植林活動中に山のごみ拾いを自主的にする児童や樹種の名前や活用法まで記憶している児童もいたりと深く行動にまで移す学びに繋がった。引き続きカリキュラムを改善しつつ、地域の森林と自然を守っていく心を育てるために、正しい知識や地元への愛着をより一層定着させるものにしていきたい。
【具体的な改善案】
具体的には、次回への改善策として、
①地元への愛着について両校ともに地元への愛着はすでにあるという結果であった。そのため次年度以降のカリキュラムに愛着を育てるという要素は強く反映しなくてもすでに備わっているものと考えられる。
②自然・森林に関する知識について海・農業・観光・災害等のテーマにおいて森林との関係性が児童の中でリンクできていないと考察される。そのため、次回のカリキュラムには森林の多面的機能についてよりフォーカスした知識提供を事前にする必要がある。
③今回の事前授業が森林や林業の課題にフォーカスした内容であったため、事前授業後に森林・林業へのイメージが低下した。しかしその後のフィールドワークで魅力を感じイメージが向上している。次回への改善策として、事前授業の中で課題だけを捉えるのではなく、これらのいい面や魅力についても伝える項目を追加することで対策する。
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