2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産登録され、国内外から多くの方にお越しいただいている「熊野古道」。世界遺産登録から20周年を迎える2024年。いまだからこそ知ってもらいたい熊野の魅力をお伝えするとともに、いましか楽しめない特別企画も実施します。
熊野を知る
熊野とは
奥深い森や神が舞い降りた伝説を持つ巨岩、落差日本一の滝など、紀伊山地の雄大な自然への信仰心から生まれた霊場・熊野三山(くまのさんざん)。仏教伝来後は、自然崇拝に根差した神道と仏教が結びつき神仏習合や山岳修験の一大聖地として信仰を集め、「蟻の熊野詣」と呼ばれるほど多くの人々が列をなして熊野へ訪れました。
「熊野三山」とは、熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社及び那智山青岸渡寺の総称で、熊野三山へとつながる参詣道を「熊野古道(くまのこどう)」と言います。
2004年、熊野の文化的景観などが高く評価され、熊野三山や熊野古道を含む「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録。以降、その魅力が世界に知れ渡り、国内外から多くの人々が熊野を訪れています。
熊野の特徴のひとつが身分や性別などを問わず全ての人を受け入れてきたこと。道中には、熊野の寛容性や多様性を伝える数々の物語が残り、熊野古道を歩くと、熊野の地が持つ魅力やいにしえの旅人の思い、また、長い道のりを歩く中で、自分自身の思いに触れることもできます。
千年を超えて全ての人々を受け入れてきた聖地は、いまも寛容に旅人を迎え入れ、新たな気持ちに生まれ変わるきっかけを与えてくれます。
熊野についてもっと詳しく
限定企画・イベント
世界遺産登録20周年を記念した特別企画がいろいろ!この機会にぜひ田辺市・熊野へお越しください。
世界遺産登録20周年記念シンポジウムin田辺
思想家であり合気道凱風館館長でもある内田樹氏と宗教学者の釈徹宗氏をお招きし、「合気道の開祖・植芝盛平翁を生んだ熊野」の魅力を再認識し、これからの世界遺産の地・田辺の未来について考えていきます。詳しくはこちら。
日時:2024年7月6日(土)13時30分~16時30分
会場:紀南文化会館にて開催
主催:田辺市観光振興課
世界遺産登録20周年記念「未来への七夕メッセージ」
熊野本宮大社宮司による一文字揮毫、高校生によるメッセージの揮毫、笛奏者の雲龍さんによる演奏奉納、中上紀さんによる講演「世界遺産と中上健次」、トークセッションなどが行われます。詳しくはこちら。
日時:2024年7月7日(日)9時~
場所:熊野本宮大社旧社地 大斎原
※入場無料
主催:熊野本宮未来創造実行委員会
お問い合わせ:0735-42-0009(熊野本宮大社)
旅行会社様向け
デジタルスタンプラリー
知られざる熊野の魅力を楽しく体験するデジタルスタンプラリーを実施。3つのテーマ(コース)すべてで条件を達成すると豪華景品がもらえるかも。物語とスタンラリーのどちらも楽しむことができるモデルプランもご用意しています。ぜひこの機会に知られざる熊野の魅力を体験してみてください。
<実施期間>2024年7月1日~2025年2月28日
2つの道の巡礼者~共通巡礼手帳~
「参詣道」自体が世界遺産に登録されているのは、「紀伊山地の霊場と参詣道」と「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の2例だけ。田辺市とサンティアゴ・デ・コンポステーラ市は観光交流協定を結び、それぞれの道にあるスタンプを集め、条件を達成された方を2つの道の巡礼者として登録し、記念品を進呈しています。
2024年は観光交流協定を締結して10周年を迎えることから、この取り組みを拡充していきます。
【問合せ先】田辺市観光振興課 0739‐26‐9929