難所「果無山脈」の一部を体験
冷水山(1262m)
険しい山と小学生の思い出
そのネーミングからも想像できるように、登山者にも難所と知られる果無山脈。昔は修験者が往来したという1000m超の山の連なりはまさに果てしなく、縦走するにはテント泊が必要だ。
ここではそんな果無山脈の最高峰・冷水山(ひやみずやま)へのピストンコースを紹介。日帰りできるものの標高差や歩行距離はかなりあるので、しっかりと計画を立て、遅れがある場合は無理せず引き返そう。
険しい道のりを越え山頂へたどり着くと、北に高野龍神、南に熊野の山並みが広がり、そんな山頂からの景色を見た麓の小学校卒業生の思い出が記された立札がある。この険しい山に小学生が登ることに驚くが、それがいつまでも思い出に残っているというのが、なんとも微笑ましいエピソード。
冷水山からは往路と同じコースを戻るが、少し雰囲気を変えたいときは一部並走している林道を歩くのもあり。発着地となる丹生ヤマセミの郷では、泉質抜群の温泉があるので、下山後のひとっ風呂が楽しみだ。
■歩行ルート
歩行時間 8時間20分
歩行距離 16.8km
累積標高 1375m
マップのダウンロード
■アクセス
JR紀伊田辺駅から丹生ヤマセミの郷まで車で約1時間
周辺観光
丹生ヤマセミの郷
コテージとテントサイト、宿泊施設、さらに温泉館を併設したキャンプ場。登山前後の滞在や日帰り入浴にもおすすめ。
所/田辺市龍神村丹生ノ川275-2
電/0739-78-2616
時/11:00~20:00(管理棟)
休/火曜日(祝日の場合は翌日)
11月1日~3月31日(冬季休業)
料金/ホームページ参照