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田辺市 扇ヶ浜に潮垢離場完成!中世の熊野古道でおこなわれた儀礼を体験しませんか?

お知らせ・更新情報 2018/04/03

田辺市の市街地にある扇ヶ浜。JR紀伊田辺駅から徒歩15分のところにあり、公園も併設した広い海水浴場です。ここに2018年4月3日、潮垢離場(しおごりば)が完成しました。

歴史的にみると古来より、熊野詣では禊(みそぎ)をしながら巡礼するのが習わしで、滝や川があるところでは水垢離(みずごり)をし、温泉があれば湯垢離(ゆごり)をして、自分の身体や精神を祓い清めながら歩かれていたようです。

熊野古道の紀伊路から中辺路と大辺路に分かれる分岐点であった紀伊田辺でも水垢離をした記録が残っております。中辺路ルートを歩かれる方にとっては、ここ紀伊田辺から山中に入る為、海からしばらく離れることになるので、海で水垢離をしました。海は当然のことながら海水ですので、塩分を含んだ水です。その為、紀伊田辺では海で水垢離をしたことを「潮垢離」と言い、その潮垢離をした場所も正確にわかっております。

しかし今では地形も変わり、その場所は児童公園となっている為、海を見渡せて尚且つ本当に海水で垢離ができるように扇ヶ浜に設置されました。

このひしゃくを使って潮垢離ができます!ここに湧き出る水は海水です。本当かどうか確かめるとしょっぱい味がしましたので間違いありません!

横の看板には日本語と英語で説明が書かれておりますので外国人のお客様にも体験頂きたいです!

熊野古道を歩かれる時には是非扇ヶ浜へお立ち寄りのうえ、この潮垢離場で潮垢離をしてから歩きに行ってみませんか?昔、熊野古道を歩かれた巡礼者の気持ちになって潮垢離されることをお勧めします。そしてここから鬪雞神社までは徒歩10分程です。歩いて街中を散策されるのもいいと思いますので、ぜひご利用ください!

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